最近では様々な種類の甘酒が販売されていて「飲む点滴」として話題の甘酒。
冬の寒さで冷え切ったからだにたっぷりの栄養を与えてあげましょう。
お正月のおもち、まだありますか?
ゆっくり消化されて腹持ちがいいおもちを使って甘酒を作ります。
米麹で作る甘酒は、アルコールが入っていません。
お子様やお酒が弱い方でもアルコールを気にせず飲めます。
おもちde甘酒レシピは、飲むというより食べる甘酒になります。
砂糖の甘さではないのですが、米麹甘酒の特徴でもある甘みを少し抑えた、
りんごアレンジも作ってみました。
3月3日のひな祭りのお料理にもぴったりです!
ワークショップ豆雛人形作り~くじらのもり の記事へリンク
クックパッドでもレシピをアップしていますが、
この記事では甘酒について少し説明しながらレシピを紹介していきます。
クックパッドでレシピチェック⇒
「おもちと米麹でつくる飲む点滴~おもち甘酒」のレシピを見る
ではここからは、甘酒についてとおもちde甘酒ができるまでを。
なぜ甘酒は飲む点滴といわれるのか?
「甘酒」と聞くと、
・健康に良さそう
・最近流行っている
・冬のイベントなどで配られている
「よくわからないけど健康に良くて冬に飲むのも」こんなイメージがあるのではないでしょうか。
私も自分で甘酒を作って飲み始めるまでは、冬場に体をあたためるもののイメージがありました。
しかし甘酒は「俳句の
夏の季語」になっていると知ってびっくりしました。
江戸時代には夏バテ防止の滋養強壮栄養ドリンクだったようです。
米麹でつくる甘酒の効果
専門的な事は言えませんが、一般的に言われている米麹で作る甘酒の効果についてまとめます。
①人間に必要な
酵素を100種類以上もっている。
②麹菌がもつ代表的な酵素に
リパーゼという酵素があり、脂肪を脂肪酸に分解するエネルギー代謝を促す効果がある。
③摂取したたんぱく質をアミノ酸に分解して消化吸収ををアップさせる
プロテアーゼという酵素もある。
④甘酒に含まれる豊富なビタミンで新陳代謝を促し免疫力もアップ。
特にビタミンB群には「疲労回復」「ストレスの緩和」などの効果が期待できます。
⑤人間の体に欠く事の出来ない
必須アミノ酸が全て含まれています。
必須アミノ酸は9種類ありこれらは「人間の体内ではつくれない」ので外から摂取するしかないそう。
筋肉や細胞をつくったり、脳の働きにも欠く事の出来ないアミノ酸が全て甘酒から接種できる。
と言ったところでしょうか。
もっと色々あるのですがざっくりです。
美白効果もあったり、アンチエイジング成分として話題の「エルゴチオネイン」が含まれている等...
甘酒のパワーは底知れないようです。
甘酒づくりには温度管理が大事
さて、やっと甘酒のつくり方に入ります。
まずは、おもちは入らないパターンで甘酒のつくり方を説明します。
①お湯を沸かす 60℃~65℃
今回使う麹はアルコール分の含まれていない米麹です。米麹のパワーを発揮する米麹の糖化温度は、60度前後であるという事。
50度以下になると糖化が進まず、70℃以上になると麹菌が死活してしまうので、温度管理がキーポイントです。
②米麹をほぐす
④沸いたお湯にほぐした米麹を入れる
⑤温度が60℃になるように加熱し60℃から65℃を保ったまま8時間発酵させる
ざっくりこのような流れになります。
甘酒の効果を十分に発揮させには
温度管理が大事になります。
温度が低ければ糖化が進まず、
逆に温度が高すぎると、麹菌が死活してしまい折角の甘酒パワーがなくなってしまいます。
普段私は保温調理器で甘酒を作っているのですが、もっと身近にある道具で出来ないかと調べてみると、魔法瓶の保温機能を利用した作り方がありました。
あいにく魔法瓶が無いので、サーモスの「ステンレスボトル」を代用します。
今回使用したステンレスボトルのスペックはこちら
[サーモス JNR-600]
容量(L) 0.6
保温効力(6時間) 70度以上
保冷効力(6時間) 10度以下
さて温度管理ができる道具が準備出来たところで、やっと
おもちde甘酒レシピです。
おもちde甘酒 のつくり方
材料
・米麹 200g
・切り餅 2切れ(約100g)
・水 200ml(おもち分)
・水 360ml(醗酵用)
道具
・なべ
・ゴムベラ
・耐熱ボウル
・温度計
・魔法瓶
レシピの詳細はクックパッドを見てください⇒
「おもちと米麹でつくる飲む点滴~おもち甘酒」のレシピを見る
出来上がりの甘酒について
今回のレシピで出来上がった甘酒の状態です。
粒感がまだありもう少し糖化できたのでは?と言うところです。
原因①
ステンレスボトル内の温度を2時間置きに確認して3回ほど再加熱していた為か、麹菌の糖化に必要な水分が蒸発し不足した?
原因②
再加熱から4時間置いた際、ステンレスボトル内の甘酒の温度が57℃の時があった。
温度が低い状態が長く続いていたか?
原因③
そもそもステンレスボトル内の温度が安定していなかった。
底と注ぎ口付近や内側外側での温度変化があるのか?
検証できる事はまだありそうです。
では、いつもの保温調理器で作ったおもちde甘酒と比べてみましょう。
材料やレシピは全く同じで保温器具が違うだけです。
比べてみるとステンレスボトルの方が粒感がしっかり残っている状態。
甘酒がしっかり糖化すると粒感がなくなり液体に近い状態になります。
右側の保温調理器ももう少し糖化できそうですね。
もちろん味わいも違います。
ステンレスボトルの方は、甘みはありますがすっきりとしています。
保温調理器の方は、こっくりとした甘さがあります。
私は保温調理器の甘酒が美味しいと思っていたのですが、普段、甘酒を飲んでいないスタッフは、ステンレスボトルの方が食べやすいとの感想。
糖化具合は食べやすさにも関係しているのか?
確かに保温調理器の方が「こっくり」している分、食べにくいのかもしれません。
使う米麹でも出来上がる甘酒の味わいが全く違います。
まだまだ奥がある甘酒づくり。
今回もまた経験の一つ。次の甘酒づくりに活かしますね。
ご自宅に魔法瓶がある方は、魔法瓶のスペックを確認して作ってみてください。
ステンレスボトルでも、もっと簡単に作れる方法があるはず!
毎日飲み続けて効果がでるものだと思います。
今回、ステンレスボトルで甘酒を作って、長期で甘酒を作りたくなった方には温度管理ができるヨーグルトメーカーはおすすめのアイテムです!
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