思い起こせば、1か月前。
暖かい日が続き、雪も解け始めてきた2月中旬。
さくらの名所・弘前公園では桜の選定作業が行われていました。
弘前さくらまつりが開催される4月に咲き誇る桜を見る事が出来るのは、一年を通して行われている「桜守」による桜の管理があっての事。
まだ生きている枝を剪定切り落とし、花芽の多い枝を残して育てていく「弘前方式」と言われている桜の管理は、りんご栽培の技術を応用してできたそう。
この剪定枝した枝は、弘前公園内「緑の相談所」で配布されるのです。
配布開始の初日、2月27日(金)は、手がかじかみ防寒対策万全が必至なくらい、真冬に逆戻りしたような天候。
「去年のさくら取材も、雨の日だったり、風が強かったり…良くて曇りの日ばかりだったなぁ…」
と、雨女っぷりを思い返しながら配布時刻の8:30に合わせて、緑の相談所に向かうのでした。
「甘かった!!」
向かう道中で、既に桜の枝を手にしてる人がいるではないですか。
駆け足で、配布場所に8:35頃に到着すると長蛇の列ができています。(並ぶ事に必死で写真の撮り忘れです…)
この日だけでも約150人程の人たちが、さくらの剪定枝を求めて訪れていたとの事。
取材、インタビューを受けている方の話を聞くと、毎年朝早くから並んで枝を手にしているそう。
そもそも、この枝をどうするのか?というと、桜の剪定枝を水に差しておくと、2週間程度で花が咲くのです。
(勿論、剪定した枝なので枯れていたり、病気だったりする枝も中にはあるので、必ず咲くとは言えないようです。)
弘前公園のさくらを一足早く楽しむ事が出来るのだから、皆さん気合を入れて並ぶはずです。
さくらの剪定枝は、一人5本まで持ち帰る事ができ、なくなり配布終了になります。
私はさくらの枝を手にする事ができるのか?と不安になりながらも、無事、さくらの剪定枝を持ち帰る事が出来ました。
枝と芽だけでは、何の品種か全くわからず、咲いてからのお楽しみというのも、剪定枝の楽しみ方の一つなのかもしれません。
水に差す前に、枝を斜めに切り、縦に割れ目を入れます。
これで水の吸い上げが良くなるそう。
1日~2日に一度、水を取り替えて、乾燥防止の為に枝と芽に霧吹きで水を与え、温度と湿度に注意しながらさくらの剪定枝の開花を待ちます。
正直、本当に咲くのか?と少し疑いを持っていましたが、剪定枝を受け取ってから18日後の3月17日見事に開花しました。
白い花びらは子福桜でしょうか?
去年の弘前公園のさくらの様子から見ると、白い花びらのさくらはなかなかありません。
しかし、花弁の経常が異なります。あんなに桜を見たはずなのにまったくわからず…
開花後、2日目の様子。花は咲きましたが咲ききらない芽もちらほら。
それでも一足早く、弘前公園のさくらを楽しむ事ができました。
今年2015年の弘前公園の第3回目のさくらの開花予想が弘前公園緑地課から、4月6日(月)に発表されました。
例年よりも5日早い桜の開花となり、満開日は4月23日です。
弘前さくらまつりへの旅行を検討されている方は、例年よりも早い開花になりますので、
旅館やホテルの手配はお早目にしてくださいね。
▼つぼみが膨らんで桜が咲く様子はこちら
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